Story

Act I

ニューヨークのイースト・ヴィレッジに暮らす、シンガーソングライターのロジャーと映像作家志望のマーク。夢を追い求める人生に現実は厳しく、二人はシェアしているアパートのロフトの家賃も払えずにいる。ロジャーは、共にHIVポジティブであると知った恋人エイプリルが自殺を遂げて以来、半年間ロフトに引きこもったきり。一方のマークは、女性弁護士ジョアンヌとつきあい出した元恋人のパフォーマンス・アーティスト、モーリーンに今も振り回されている。今日はクリスマス・イヴ。しかし電話の向こうでは、ロフトの大家で元ルームメイトのベニーが「家賃が払えないなら立ち退きを」と迫ってくる。ロジャーとマークの親友コリンズは路上で強盗に遭うが、ストリートドラマーでドラァグ・クイーンのエンジェルに介抱される。互いにHIVポジティブと知った彼らは、たがいに惹かれ合っていく。SMクラブのダンサー、ミミと知り合ったロジャーは、彼女に惹かれながらも一足先へ踏み出すことができない。しかし、「大切なのは今」というミミの言葉に揺り動かされ、彼女もHIVポジティブであることを知ったロジャーは、背負う運命の重さや、救いようのない現実の辛さに臆病にならずに心を開くことにした。降りしきる雪の中、2人は優しいキスを交わす。

Act II

仲間たち全員で新年を迎えた彼らは、新しい生活を始める。ロジャーはミミと、コリンズはエンジェルと暮らし始め、マークは生活のためワイドショーのスタッフとして契約。しかし、ロジャーはドラッグに依存するミミを受け入れられず、AIDSを発病したエンジェルはコリンズに看取られる中、永遠の別れを迎えた。季節は巡り、解散する仲間たち。元恋人のベニーと再びつきあい出したミミから逃げるように、ロジャーはサンタ・フェへと向かう。二度目のクリスマス・イヴ。マークは金目当ての仕事を辞めてついに自分の作品を完成させ、ロジャーは大切な曲を書き上げようとニューヨークへ戻ってきた。そこへ、行方不明になっていたミミが瀕死の状態で運び込まれる。つのる想いを歌にして聴かせるロジャー。命の灯火が消えかけたミミの心に、そのメロディーは届くのか……。

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